ここにいい響きのブログタイトルが入ります。

30歳くらいの理系男。20代で独立しWEBのお仕事で食べています。世の中のいろんな物事を批評していきます。

2ちゃんまとめサイトはなぜ成功したのか

はてブでも頻繁に目にする2ちゃんまとめサイト
著作権無視やねつ造、ステマ等悪評は絶えないが商売としての価値や成功の理由について、今更ではあるが考えてみる。

 

ごみを換金するビジネス

便所の落書き」と言われている通り、2chには暴言や価値のないコメントが大多数である。
まとめサイトは、そんなごみのような大量の書き込みのなかにも時たま面白い書き込みを見つけてコピペし記事にする。
言うなれば、ごみとして捨てられていた者を再利用するリサイクル業のようなものだ。

 

マニアコンテンツの一般化

2ちゃん本体とまとめサイトのユーザーは異なっているとよく言われている。(※残念ながら裏付けるデータはないのであくまで印象になるが)
その原因は、2ちゃん本体がツールを使わないとまともに見れないという複雑な構造になっているから。
2ちゃんの存在を知っていても、本体にアクセスすると文字だらけで非常に見づらいサイトでしかない。
もちろん2ちゃんユーザーは専用のアプリをPCにインストールするなどしているのだが、一般人にはそれがよくわからない。
そんな見づらいサイトを単純なブログ形式にすることによって一般層からも見やすいコンテンツとしたのがまとめサイトである。
また、約4年前からスマホ隆盛期では、まとめサイトの記事をまとめたリーダーアプリがアプリストアランキングに常に入り一般人からもアクセスを容易にして大きく伸びた。

 

CGMから、メディアへの転換

新聞のように運営側が記事を書いてみせるのではなく、ユーザーが書き込んだり投稿したものがメインサービスのことを、CGM(Consumer Generated Media)という。
例としては、SNSや掲示板のことだが、2ちゃんねるは1999年に開設されており、日本のWEBサービスでもかなりの老舗であめぞうと共にCGMの元祖と呼べるだろう。

参考:2ちゃんねる - Wikipedia


※余談だが、1999年生まれの人は今年で17歳の高校2年生。つまり、現在高校1年生以下の年齢の子達は2ちゃんが登場した時にまだ生まれていないことになる。

CGMの特徴としては、ユーザー数が増えて行くにつれ、書き込みを行なうユーザーよりも見るだけのユーザー、ROM専のユーザーが増えていくことにある。
つまり2ちゃんねるが大きくなるにつれ見るだけのニーズが増える。
前述したように2ちゃんねる本体サイトが見にくいということもあり、2ちゃんの面白い部分だけを抜き出して見やすくするという編集を加えて「メディア化」したまとめサイトはニーズをうまくつかみ取ることに成功した。